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Wihan qualtet
Wihan Quartet
Career of Performers
ウィハン弦楽四重奏団 Wihan Quartet
レオシュ・チェピツキー Leoš Čepický <1st.Violin>
ヤン・シュルマイスター Jan Schulmeister <2nd.Violin>
ヤクブ・チェピツキー Jakub Čepický <Viola>
ミハル・カニュカ Michal Kaňka <Cello>
※今回(2026年10月)の日本公演では、
シュルマイスター氏が来日不能となり、
リボール・カニュカ氏 Libor Kaňka <2nd.Violin> が代役を担う。
ウィハン弦楽四重奏団
~Profile~
ウィハン弦楽四重奏団は「弦とアンサンブルの国」といわれるチェコを代表するクァルテットのひとつである。「ウィハン」の名は、チェコの歴史的名楽団のボヘミア弦楽四重奏団の創設者で、チェリストでもある「ハヌシュ・ウィハン」の名を冠したものである。メンバーの4人がプラハ芸術アカデミーの学生であった1985年に結成された。結成3年後から世界の名だたるコンクールを次々と制覇、とりわけ1988年の「プラハの春・国際コンクール」に優勝した際には、世界的ヴァイオリニストのY・メニューインからのお墨付きを頂き、以降、全世界を股にかけ、結成以来40年以上にわたり大活躍を続けている。
この楽団の特徴は何といってもメンバーが固定されていることである。2014年にヴィオラのヤクブ・チェピツキー、2018年にチェロのミハル・カニュカの両氏が、それぞれ 創設時の奏者の後任として着任した。40年以上のキャリアの中で人事異動はこれ2回のみ、ヴァイオリン奏者2人は結成当初から現在までその座を張り続けている。この驚くべき一貫性が彼らに対する多くの賛辞の対象となっており、ニューヨーク・タイムズ紙はこの楽団の「固定メンバーによって築かれた信頼関係によるアンサンブル」に注目している。現在のメンバーによる活動も9年目に入り、結成当時のメンバーの時よりもはるかに意欲的な活動を展開している。
レパートリーも実に幅広く、スメタナ、ヤナーチェク、ドヴォルザーク等のお国ものは言わずもがなで、古典派、ロマン派のこのジャンルの代表曲や現代曲にまで深い造詣を示しており、またレコーディングにも積極的で2008年のプラハにおいて、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会のライブCDとDVDがニンバス・アライアンスより上梓されたことが特筆され、「インターナショナル・レコード・レビュー」は彼らを「今日の世界最高の弦楽四重奏団のひとつ」と絶賛した。
またウィハン・クァルテットはロンドンを準本拠地として活躍しているが、当地、イギリスのBBCミュージックマガジン社からは「世界有数の室内楽団」との評価も勝ち取っており、本年(2026年)2月にもロンドンを中心にハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、そしてお国ものにウェーバーのクラリネット五重奏曲を加えた演目によるツアーを行った。
ウィハンのメンバー4人は全員相当な親日家であり、1995年の初来日以来、現在まで20回以上の訪日歴があり、昨年(2025年)10月にはわが国でも結成40周年の記念コンサートを行い 、大成功を収めた。ここ数年は毎年10月の来日演奏会が半ば定番化しており、本年(2026年)も再訪日が実現する。
しかし今回(2026年)は第2ヴァイオリンのシュルマイスター氏が来日不能となることが確定しており、リボール・カニュカ氏が代役として楽団の一員に加わることとなった。リボール氏はチェロのミハル・カニュカ氏の実兄で、ウィハンと同国、チェコのマルティヌー弦楽四重奏団の第2ヴァイオリン奏者として活躍しており、まさに室内楽はお手の物、という演奏家である。
さらにウィハンの第1ヴァイオリニスト、レオシュ・チェピツキー氏とは完全な同業者ということもあり、無二の盟友というのも追い風となって、急遽代役として加わっても、即座に響きに溶け込み、見事なアンサンブルを奏でてくれること、まちがいない。
今回の4人の構成を注視すると、舞台上で両端に配置される第1ヴァイオリンとヴィオラ奏者が親子、そして内側に座る第2ヴァイオリンとチェロ奏者が兄弟、このような団員構成の弦楽四重奏団は世界中見渡しても珍しいはずで、この事象は必ずや阿吽の呼吸によるアンサンブルに相当有利に作用し、これまで以上に熟達した美しい響きを奏で、わが国のファンの期待に違わぬ、すばらしい日本ツアーになること、必至であろう。
文・金澤克史
